Imabari Landscapesは、身近にアートがある暮らし〕をコンセプトに、愛媛県今治市で実施されているアートプロジェクトです。

概要

Imabari Landscapesは、〔身近にアートがある暮らし〕をコンセプトに、2018年から愛媛県今治市で実施しているアートプロジェクトです。地域に住まう一人一人が、多様で、自分らしい生き方を選択できる土壌の醸成を目指しています。国内外で活動している現代アートに関わるゲストを招聘し、旅をする企画「Imabari Landscapes They Saw」からスタートし、これまで3度にわたり計12名のゲストを迎えてきました。感染症拡大により、人の移動が難しくなった2021年は、今治市内の店舗を人の代わりにアート作品が回遊する展覧会「ART SANPO」を実施しています。

ミッション

Imabari Landscapesは、〔身近にアートがある暮らし〕をコンセプトに、地域に住まう一人一人が画一的になることなく、多様で、自分らしい生き方を選択できる土壌を醸成していきます。本プロジェクトではそういった生き方を選択できる扉の一つとして、「アート」を切り口に企画・運営しています。「アート」の上段にくる「文化」の役割は、他者や異文化を知り、好奇心を掻き立て、まだ見ぬ世界の入り口としての可能性があると思います。本プロジェクトでは、同時代に生きているアーティストや、彼・彼女らの作品を街に接続することで、思考に触れる機会を創出します。アートは、万能な特効薬ではありませんが、行き詰まりをすり抜けるパワーを秘めていると考えます。

プロジェクトの紹介

1. Imabari Landscapes They Saw:詳細はこちら

ゲスト滞在中は、今治市内の観光名所などを訪れ、サイクリングや釣りといったアクティビティや、お堀や史跡訪問といった歴史を知る時間を過ごしました。最終日にはトークイベントを実施し、今治に住む方々とアートの可能性や、街の今後について意見交換も行いました。

2. ART SANPO:詳細はこちら

2020年3月からコロナウィルスの影響で人々の移動が制限され、自由に人に会うことが難しくなり、アートに関わる「人」にフォーカスしていたプログラム内容から、「アート作品」を軸にしたプロジェクトを実施できないかと思いました。このような状況でも、アート作品は街の中を自由に動けるのではないかと考え、今治市内の複数の店舗をアート作品が巡回する展覧会「ART SANPO」を2021年から始動し始めました。

これまでの活動の歩み

2018年から2024年までのこれまでの歩みは以下です。


時期プロジェクト名概要
2018年10月Imabari Landscapes They Saw 2018ゲスト:小川希、和田昌宏、飯川雄大、佐塚真啓
2020年7月Imabari Landscapes They Saw 2020ゲスト:小宮太郎、前谷開、石黒健一、堤拓也
2021年2月#1 ART SANPO開催期間:2021年2月25日〜2021年4月30日
展示作家:キンマキ 
開催場所:onsa(〒799-2204 愛媛県今治市大西町大井浜26)
2021年2月ART SANPO 出張企画
@余暇
開催日:2021年2月28日
展示作家:佐塚真啓、キンマキ、永畑智大
開催場所:今治ホホホ座(〒794-0024 愛媛県今治市共栄町1-3-3)
2021年4月ART SANPO 出張企画
@揺れるノアート
開催日:2021年4月3日、4日
展示作家:佐塚真啓、山本篤、和田昌宏
開催場所:旧浮雲書店(〒790-0014 愛媛県松山市柳井町1-13-16-101)
2021年5月〜12月末ART SANPO 2021開催期間:2021年5月1日~2021年12月31日
参加作家:佐塚真啓、キンマキ、永畑智大、飯川雄大、村田峰紀、袴田京太朗、村山悟郎
開催場所:onsa、うお駒、sotosu、美太に、Apony、Osteria erie
協  力:国立奥多摩美術館、onsa、rin art association
2022年12月Imabari Landscapes They Saw 2022
ゲスト:永畑智大、村田峰紀、村山悟郎、下山健太郎
2023年6月〜11月末ART SANPO 2023開催期間:2023年6月1日~2023年11月30日
参加作家:赤羽史亮、岡田理、小宮太郎、齋藤雄介、下山健太郎、前谷開、横山奈美
開催場所:Apony(喫茶店) うお駒(セレクトショップ) Osteria erie (ナポリ料理店) onsa(古道具店) sotosu(器・雑貨店) 美太に(日本料理店) 
2024年2, 3月アーティスト・イン・今治招請アーティスト:小宮太郎
主催:今治市
企画・運営:Imabari Landscapes

Imabari Landscapes ディレクター

周山 祐未(すやま ゆみ)

1986年愛媛県今治市生まれ。2011年 立命館大学経営学部卒業後、外資系メーカーに入社。大学在学中、アメリカのワシントン州シアトルに1年間留学。その際、現代アートのギャラリーのインターンシップに参加し、現代アートに興味を持つ。
現在は、現代アートに馴染みのない方にも〈身近にアートがある暮らし〉を提案するイベントを自主企画しながら、アーティストや、自治体と協同して様々なアートプロジェクトのコーディネーションを担当している。

これまでの主なお仕事

⚫︎ アーティスト・イン・今治 (企画運営 2024)
- 主催:今治市
- 内容:愛媛県今治市にアーティストの小宮太郎氏を招き、アートの切り口から「まちなか」の賑わいや新たな魅力の創出を図るプロジェクト
⚫︎ 三菱商事アート・ゲート・プログラム (運営事務局 with AIT / 2021〜2023)
- 主催:三菱商事株式会社
- 内容:社会貢献活動の一環プログラムのアーティスト支援事業
⚫︎ Open/ On / Air /School (運営事務局 / 2020)
- 主催:岡﨑乾二郎、村山悟郎
- 内容:アートスクール
⚫︎ 類比の鏡/ The Analogical Mirrors (アシスタント / 滋賀/ 2020)
- 主催:京都と滋賀の県境に位置する共同アトリエ「山中suplex」
- 内容:ドライブイン展覧会
⚫︎ 岡山芸術交流 2019 (制作 / 岡山 / 2019)
- 主催:岡山芸術交流実行委員会(岡山市・公益財団法人 石川文化振興財団・岡山県)
- 内容:岡山市で3年ごとに開催される国際現代美術展
⚫︎ えひめさんさん物語 アーティスト in ファクトリー (コーディネーター/ 愛媛 /2018)
- 主催:東予東部圏域振興イベント実行委員会(新居浜市・西条市・四国中央市)
- 内容:愛媛県東予エリアで開催された広域イベント
⚫︎ Tokyo Contemporary Art Award (選考会運営事務局 with AIT / 2018, 2019, 2020)
- 主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
- 内容:中堅作家を支援する現代アートの賞